@@@ハーフアイアンマン・ドイツ(ヴィーズバーデン)@@@
〜〜〜〜〜2008年8月10日開催〜〜〜〜〜
フランクフルト空港の西北に流れる長く優美なライン川。このライン川と、フランクフルト市内を通り抜けるマイン川が合流するのだが、ここに緑豊かなヴィーズバーデンという町が広がる。フランクフルトという大都会の、あまり目立たないがベッドタウンとしても位置付けられるのか、空港から電車で40分程だ。ここでハーフアイアンマンドイツが開催されて今年でxx年目になる。ドイツというと都市型アイアンマン・フランクフルトが特に人気だが、ここのところ「欧州のハーフアイアンマン」も数多く作られ熱く盛況だ。ハーフと言うことで肉体的にも余裕があり観光を兼ねた外国選手も多いようだが、トップ選手にとってはスピードレースとしての位置付けが確立してきている様子が伺える。
さて、ここヴィーズバーデンの「バーデン」とは温泉の意味。古代ローマ帝国の足跡として欧州各地にこの「バーデン」が点在している。特に「バーデンバーデン」というドイツの温泉保養の田舎町があるが、いくら温泉が湧くからと言って、この名前はちょっとしつこいかな・・・。ちなみに英国では同じ意味で「バース」と呼ばれる町がある。ここヴィーズバーデンの中心地には有名なカイザーフリードリヒ温泉という施設もあり混浴ながら各種のサウナや温泉、プールでゆっくり楽しめる。近くにはクアハウスと言って旧市庁舎の建物が重々しく並んでいる。週末の夜のクアハウス広場はビールとワインの出店で大勢の人々が明るく盛り上がっている。田舎なのか都会なのか判りずらいが住み良さそうな町だ。
さてレース。 「スイム」
例によって欧州内陸では湖か用水地を会場にすることが多いがここもライン川の水を引いて沿岸に作ったヨットハーバー。長さは2000x500mの長方形で、透明度は約50cmと良くはないがダーティーなイメージはなく、波もなく流れもないのでプールと同じ感じで泳ぎやすい。ここを950mx1往復する。2600人参加と選手数が多いのでウェーブスタートは仕方ない。できるだけ大勢に楽しんでもらう大会なのだ。場所は町中心のクアハウスから大会シャトルバスで25分程、ライン川沿岸のこのヨットハーバーに着く。
「バイク」
これほどのハードなハーフは多分他にはないかもしれない。中盤から10k程のきつい登りと3〜4kの激しい下り。これが3回ほど繰り返される。ツールドフランスの山岳地帯か?と思う程か・・・?とは登りが特別弱い私の意見で、外国人達は何のその。ガシガシと登ってゆく。好きな人にはたまらない登坂道なのだろうと勝手に判断。でもいつかまた挑戦したくなるコースには違いない。思うに・・・どう考えてもおかしい・・・・アイアンマンドイツはそんなにきつい坂は確しかなかったはず。そう、フランクフルト周辺は小鳥もさえずる甘い香りのする緩やかな丘陵ばかりで、若い女達も網カゴを持って草花を摘んでいる・・・・のに。その気でいた私の作られすぎたイメージが悪いのか・・・そのギャップは大きかった。ハーフだからと観光気分で気を許してはいけませんよ。フロントのギァも手入れして必ずインナーに入ることが絶対条件。事前のメンテは抜かりなく。
「ラン」
坂もなく賑やかな町を抜け、湖も点在する広い公園を3周回走る。気持ちの良い環境だ。但しゴール地点の石畳の町なかを走るときは賑やかさに照れてしまうほどだ。例によってゼッケンには大きな字で名前(姓ではなく)が書かれているので応援してくれる町のドイツ人に「愛を持って呼び捨てで」呼ばれるのだ。日陰の多い公園内ではヨタヨタ酔っぱらいの散歩のように走っていた我が足も、群衆の多い町なかの石畳の上ではとたんに生き返る。見栄とカッコウが突っ張って早い早い。
「大会運営」
かなり良い感じであった。大会シャトルバスの本数も多く、エイドの飲み物食べ物も豊富で、サポーターも数多く、それにバイクメンテ5名も即効性で納得か。昨年参加のベルギー(アントワープ)ハーフと同様で流れるような景色と歴史を感じさせるコースで、運営もそつが無く心地よい。またゴール後のシャワーもきれいで数が多く待つこともなく、シャワー後のアワードテントでのビールと食事も種類が豊富で疲れも癒された。完走証とメダルもゴール後直ぐにもらえる。
追伸・・・そそっかしい選手用かどうか・・・?スイムスタート地点では女性サポーターがゴーグルを2つ程持ってスタンバイしていたが、それはそそっかしい選手用とのこと。
「あ〜・・・疲れた・・・おっもしろかった・・・明日からアルプスのトレッキングだ!」 記:武藤誠治
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